受験の仕組みカンタン解説

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数学は基礎が難しい!基礎をとばして克服!数学の『「超」勉強法』

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数学の「超」勉強法

 

数学は頭がよくないとできないと思っていませんか?

 

全くそんなことはありません。

数学こそ対策が簡単な分野です。

 

国語は見たこともない文から作者の意図などを読み取らないといけません。

しかし数学は、出題される範囲が決められています。

その範囲さえ固めておけば解けるはずなのです。

 

ではなぜ数学は難しいのでしょうか?

 

それはあなたのやり方に問題があるからです。

 

わからない問題を基礎から初めて、数ページまたは数行で嫌になり投げ出したことはありませんか?

 

数学の基礎は難しいのです。

だから基礎をとばせばいいのです。

 

では具体的にはどうするのでしょうか?

 

 

 

この記事は経済学者・野口悠紀雄さんの書籍『「超」勉強法』を参考にしています。

 

 

 

 

 

  

パラシュート勉強法:基礎をとばして勉強する

数学の成績が悪い生徒に教える場合を考えましょう。

 

普通は「いまのところがわからないのは、その前がわからないからだ。だから、そこまで戻って基礎からやり直そう。」となります。

 

しかし今回教える方法は違います。

それまでのところは当面無視します。現在の項目について教科書に出ている例題だけを丁寧に教え、繰り返し解いて、覚えさせるのです

 

この方法が、基礎から一歩一歩進むのではなく、現在の位置にパラーシュート降下するパラシュート勉強法です。

 

教科書の例題は数が少ないので、それほど時間はかかりません。

基礎知識がなくても解き方のコツをうまく教えれば、十分解けるようになります。

 

そして何度も繰り返し解いているうちに、なぜこの方法でやるのかが分かってくるのです。 

 

 

過去を無視するのは、とにかく直近のテストでいい点を取るためです。

授業が苦痛にならないだけでもいいです。

マイナスを埋めるよりプラスを増やす方が楽しいので続けられます。

 

まずは数学の苦手意識をなくすところから始めましょう。

 

 

数学が得意な学生は、なるべく早く全体の範囲をざっと勉強しましょう。

 

高校1年生なら、高校の全課程をできるだけ早く勉強します。

理解できないところが残っても、構わないでどんどん進みます。 

 

もっとできる生徒なら、高校生でも大学教養課程のレベルまで進んでしまいましょう。

 

体系を理解するためには、まず全体像をつかむ方が基礎から進めるより効率的なのです。

 

 

 

パラシュート勉強法のメリット:基礎からやる3つの問題点

数学で「基礎からしっかり勉強する」という方法の問題点は大きく3つあります。

 

第1の問題点は、つまらないことです。

これは最大の原因で、興味がわかないから勉強する気が起きません。

勉強しなければできるようになるわけがありません。

 

第2の問題点は、いま勉強している部分が全体の中でどの位置にあるかが、よくわからないことです。

ゴールが分からずに走ると疲れますよね?

何のために勉強するのか、どこに向かって勉強しているのかを知るのは重要なのです。

 

第3の問題点は、基礎は難しいということです。

例えば「数」の定義は難しいです。ゼロや1を厳密に定義しようとすると非常に難しいのです。

しかし「数」を扱うことはできます。

概念や定理の意味を深く知らなくても使えますし、使うことによって分かることも多いです。 

 

 

ただし基礎を省けといっているわけではありません。

基礎にこだわり過ぎずに進む方が良いということなのです。

 

 

 

受験数学

受験数学は暗記です。

 

かなりひどい論に聞こえますが、これはある程度本当です。

 

学校の数学では、新しい理論の創造を求めらるわけではありません。

大昔から大数学者が作り上げてきた体系を理解すればいいのです。

試験はそれを正しく理解したかどうかをテストしているだけです。

 

数学が苦手なあなたは、数学をセンスで解く科目だと思っていませんか?

 

学問としての数学は別として、受験数学にそこまでセンスは必要ありません。

勉強すればできる科目なのです。 

 

 

受験数学で非常に重要なのが計算力です。

解き方がわかっていても、計算を間違えれば点を落とします。時間が足りなければ簡単な問題も取れません。

スマートな解法が分からなくても、力づくで解ける問題もあります。

 

計算力をつけるには練習しかありません。

 

また計算にはカンが必要です。

いくつもの項があるとき、「どの変数に着目してまとめると式が簡単になるか」などについてのカンです。

 

計算から離れているとカンは錆び付いてしまいます。

毎日練習して、計算力をサビつかせないようにしましょう。

 

 

 

まとめ

・「基礎を理解してから」と考えると、途中で挫折する。いま必要な箇所をとにかく理解する。

 

・数学の基礎は非常に難しい。

 

・受験数学は暗記の側面が強い。計算力を維持するために計算から離れないようにする。

 

 

 

<参考文献>

野口悠紀雄,「超」勉強法,講談社,2015.

https://www.amazon.co.jp/dp/B015FM7K0U/ref=cm_sw_r_cp_tai_5m.CFbGM1RMAH