受験の仕組みカンタン解説

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現代文の勉強法、評論文はこう読め!読解力アップで数学の点もアップ!国語の『「超」勉強法』

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国語の「超」勉強法

 

「現代文の勉強方法がわからない。」

「評論を読むのに時間がかかる。」

 

そういうあなたに現代文の勉強方法を教えます。

 

 

現代文は勉強がしにくい教科です。

 

特に対策もせず、なんとなく解いていませんか?

 

歴史は勉強していないと全く点が取れません。そこで焦って勉強しようとなります。

 

国語は勉強しなくてもある程度解けてしまうので、危機感が出にくいです。

勉強の仕方もわからないので後回しにしてしまいます。

 

国語がうっすら苦手という状況がずっと続くのです。

 

 

問題なのは苦手な人だけではありません。

本をよく読んでいるあなたは、そこそこいい点が取れるでしょう。

 

しかし、いまいち突き抜けられません。

実力的にはもっと点が取れてもいいのに、ちょっといいくらいで終わってしまいます。

点数にムラがあることも多いです。とてももったいないです。

 

現代文を勉強しにくいのは「これを覚えたら点が上がる」というものがないからです。

現代文を解けるようになるためにはテクニック訓練が必要です。

 

どちらともすぐに身につくものではありません。

つまり後回しにしていたら、いつまでも点が伸びないのです。

 

国語の点を伸ばしたいのならすぐに取りかかりましょう。

 

 

この記事は経済学者・野口悠紀雄さんの書籍『「超」勉強法』を参考にしています。

 

 

 

 

評論文の構造

評論文とはどういう構造になっているのでしょうか?

とても重要なので分かっていても、もう一度押さえておきましょう。

 

試験で出される評論文は1,500字程度です。

だからこの記事では1,500字程度の文を読むときの方法を書いていきます。

 

評論文は、序論・本論・結論からなります。

 

それぞれの役割はこのようになっています。 

序論:問題提起

本論:事例や理論など

結論:序論で示した問題提起への回答

 

文を読むときには、構成を意識して、「この部分はなんのために書いてあるんだろう」と考えなければいけません。

 

文を書くときには、この構成になるように書かないといけません。思いついたものからダラダラ書いてはいけないということです。

 

 

評論文の読み方

評論文の点を上げるためにはテクニックと訓練が必要だと最初に書きました。

ここで紹介するのはテクニックです。

 

それは評論文を3回読むという3ラウンド法です。

どのように3回読んでいくのでしょうか?

 

 

第1ラウンド:全容把握

最初と最後の数パラグラフだけを読みます。

これはテーマ重要な結論を知るために行います。

 

評論文の構成で確認した通り、評論文の最初には問題提起、最後には問題提起への答えが書いてあります。

 

最初と最後を読んだだけで、「この作者が何を問題にしているのか」と「この作者の答えはなんなのか」がわかります。

 

 

第2ラウンド:通読

最初から最後まで読んでいき、重要そうなところ理解できないところにマーク、必要ならメモをしていきます。

理解できなくても気にせず読み進めます。

これは内容理解ではなく、文に何が書いて書いてあるのかを知るために行います。

 

第3ラウンド:拾い読み

全部読んだら主要な結論は何かを考えます。

第2ラウンドでマークした部分を中心に、行きつ戻りつして主要な結論がどのように導かれたのかチェックします。

 

時間がなければ第2ラウンドは省略して構いません。

そのときはマークがないので、重要なところの検討をつけて読んでいきます。

 

 

評論文を読むときに必要なのが速読です。

文字を頭の中で読み上げてはいけません。

文字の塊を見て意味を理解するという読み方をしましょう。

 

 

受験の国語

国語の勉強を早くした方がいいと最初に書きました。

なぜでしたか?

 

すぐには力がつかないからでしたね。

 

でももう一つ重要な理由があります。

なんでしょう?

 

それは他の教科の点も上がるからです。

国語力は読解力表現力に分けることができます。

 

読解力がつくと、社会などの問題文を正確に素早く理解することができます。

表現力が上がると、数学などの記述問題で分かりやすく書くことができます。

 

国語の勉強をすることで全ての教科の底上げをすることができるのです。

 

 

ここで紹介するのは訓練の方法です。

訓練の方法はテクニックと違いとてもシンプルです。

その分、どれだけやったかで大きく差がつきます。

 

読解力については1,500程度の文を精読しましょう。ただ読むのではなく3ラウンド法を使います。

速読も必ず意識してください。

 

表現力については150字程度の文を書くようにしましょう。これは記述でよくある語数で、考えをこの程度にまとめる訓練です。

「150文字ではこのくらいのことが書ける」という感覚を養います。

小論文対策が必要なら1,500文字程度の文を書く練習をしましょう。

 

 

古文と漢文は現代文とは別物です。外国語だと考えて暗記するしかありません。

 

 

まとめ

・評論文は序論、本論、結論で構成されている

 

・評論文は3ラウンド法で読む

  

・読解力や表現力を上げると全教科の底上げができる

 

・読解力と表現力をつけるためには訓練する

 

 

 

<参考文献>

野口悠紀雄,「超」勉強法,講談社,2015.

https://www.amazon.co.jp/dp/B015FM7K0U/ref=cm_sw_r_cp_tai_5m.CFbGM1RMAH