受験の仕組みカンタン解説

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3つの大学入試制度とは?カンタン解説!一般・学校推薦型・総合型の違い

あなたは大学入試の種類を分かっていますか?

 

「一般選抜」

「学校推薦型選抜」

「総合型選抜」

 

入試改革と同時に、一般入試、推薦入試、AO入試から名前が変わりました。

 

とりあえず一般選抜を受ければいいと考えていませんか?

 

今や私立大学入学者の半分以上が一般選抜以外の方式で入学しています。

国公立大学においても、2018年には96.5%の大学が推薦入試を行いました。

 

学校推薦型選抜と総合型選抜は実施時期が早いため、検討もせずに出願期間が終わっていたということになりかねません。

 

一般選抜を受けるのであれば、

「なんとなく良さそう」

ではなく、全部の方式を知った上で、

「あえて私は一般選抜を受ける」

という気持ちで選択しましょう。

 

このページではそれぞれの受験方式についてわかりやすく解説します。

 

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大学入試制度

 

 

【目次】

 

 

一般選抜

もともと一般入試と言われていた方式です。

 

他の方式の受験者数が増えてきたと言っても、やはり一番受験者が多く、あなたも馴染みがあると思います。

 

国公立大学の一般選抜

国公立大学の一般選抜は全ての大学が決められた日程で行います。

 

試験は、共通テストと大学独自の二次試験の二つです。

 

共通テストは国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科があります。

受験に必要な教科は大学や学部などによって違います。

 

共通テストを受け終わると自己採点を行います。

結果を予備校などに送ると、周りの人と自分の成績の比較ができ、出願校を決めるのに役立てられます。

予備校に送る作業は多くの場合、高校でやってくれます。

 

結果が出てから出願までは日数がないので、どのくらいの出来だったらどの大学を受験するかを事前に考えておきましょう。

 

二次試験は各大学が作成し、受験科目・内容は学部によっても違います。

 

二次試験の日程は3つに分かれています。 

・前期日程(2/25から)

・中期日程(3/8から)

・後期日程(3/12から)

 

それぞれの日程で1校ずつ受験できます。 

中期日程を行なっているのは一部の公立大学のみです。

 

入学定員は前期日程の方が後期日程よりも8:2ほどの割合で多いです。

一般的に前期日程で第一志望校を受験し、不合格だった受験生が後期日程を受けます。

 

国公立大学は全ての試験を1月末から2月初めまでの間に出願します。

前期日程の試験を受ける前に、後期日程でどこを受けるかまで決める必要があります。

 

共通テストと二次試験の配点は大学によって違います。

志望大学によって、どちらの対策を重点的にするべきか変わるということです。

 

あなたが受験したい大学に必要な共通テストの科目、二次試験の科目・内容、それぞれの配点の割合など、よく調べておきましょう

 

 

私立大学の一般選抜

試験方式は大きく分けて3つあります。

①大学独自試験のみ

②共通テストのみ

③独自テストと共通テストの併用

 

独自試験の日程は2/1以降で、各大学が自由に決めています。

 

出願は、ほとんどの大学が1月の年明けからです。

 

独自試験の受験科目は3教科が多いです。 

<一般的な受験科目>

文系:英語、国語、選択科目(地理歴史、公民、数学など)

理系:英語、数学、理科

 

4科目入試や2科目入試の大学もあります。

 

日程が違えばいくつでも受験可能です

 

 

学校推薦型選抜

もともと推薦入試と言われていた方式です。

 

11月以降で一般選抜の前に行われます。

 

一般的に学校長の推薦状が必要です。

高校が大学に受験生を推薦するという仕組みです。

 

出願の際に評定平均値を決めているのがほとんどです。

評定平均値とは各教科の学期ごとの成績を5点満点に換算した平均値です。

 

大学が求める評定平均値を取っていないと出願できません。

高校が推薦するからにはある程度成績がよくないといけないということです。

 

国公立大学で4.0以上、私立大学で3.0〜4.0以上の評定平均値を求める大学が多いようです。

 

私立大学では指定校制と公募制に分かれます。

 

指定校制では大学が出願を認める高校を指定します。

この場合、指定校でなければ出願資格はありません。

よほどのことがない限り全員合格します。

 

公募制は在学高校に関係なく出願できます。

指定校制では1校に絞って出願しますが、公募制では併願を認める大学もあります。

 

2020年度までは面接と小論文が試験の中心でした。

2021年度から文科省が学力を求めています

 

各大学で必要な科目を確認しましょう。

 

 

総合型選抜

もともとAO入試と言われていた方式です。

 

9月以降に行われ、3つの選抜の中で最も早いです。

 

一般的には受験生がエントリーシートを大学に提出し、書類選考があります。

書類選考に通ると試験を受けます。

 

試験は面接が中心です。

高校時代に何をやってきたか、その大学の志望理由、大学入学後に何をしたいかを主に聞かれます。

面接では自己PRが大切で、プレゼンテーション能力が必要です。

 

小論文や学科試験を行う大学もあります。

 

学校推薦型選抜と同じく2021年度から文科省が学力を求めています

各大学が求める科目を調べておきましょう。

 

 

まとめ

入試には一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の3つがあります。

 

最近では学校推薦型選抜や総合型選抜で入学する学生が増えています。

全ての方式をよく理解した上で、あなたに合った選抜方式を決めましょう

 

どの選抜でも受験日程や内容が、大学ごとに大きく違います。

あなたが行きたい大学の方式についてよく調べておきましょう。

 

学校推薦型選抜や総合型選抜では、今まで面接中心でした。

2021年度から文科省が学力を求めたことで、これまでと制度が大きく変わる可能性があります。

 

受験は情報戦とも言われます。

2021年度は制度が変わったことで例年よりも情報が大切になります。

常に最新の情報を取り入れるようにしましょう

 

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大学入試制度

 

 

<参考文献>

1.晶文社学校案内編集部,大学受験案内2021年度用,晶文社,2020.